類似の単語または同義語 ヌタウナギ

ヤツメウナギ    0.888745

ハダカイワシ    0.820361

ネズミザメ    0.818530

ネコザメ    0.817825

カサゴ    0.817014

偶蹄    0.815145

ダツ    0.813927

カダヤシ    0.810899

メジロザメ    0.808498

タウナギ    0.794348

類義語または同義語 ヌタウナギ

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ヌタウナギ 一般に腐肉食性で、クジラや他の大型魚類などの死骸に集まる姿がしばしば観察される。鯨骨生物群集としては遷移の初期に見られる。生きた獲物ではゴカイのような多毛類にくわえ、頭足類や甲殻類も捕食していることがわかっている。体側には粘液の放出孔(70-200個)が一列に並び、ヌタウナギ固有の粘液腺(ヌタ腺と呼ばれる)から白色糸状の粘液を放出する。この粘液は捕食あるいは防御に用いられ、獲物の鰓に詰まらせて窒息させる効果もある。
ヌタウナギ ヌタウナギの一大消費地は韓国であり、古くから庶民の滋養食として用いられてきた高級食材である。調理方法は藁を燃やして丸焼きにしたり、匂い付けに松葉を敷いて網焼きにする。ぶつ切りにして葱やコチュジャンで炒めたり、焼肉風に焼いて食べることもある。釜山などではヌタウナギ専門の料理店も存在する。韓国周辺の水域では漁獲量が減少しているため、石川県や島根県など日本各地や、アメリカメイン州などから韓国への輸出が盛んに行われている。日本では長崎県や新潟県など一部地域で塩焼きや干物などで食用にされるが、全国的にはほとんど食用として流通していない。秋田県の男鹿地方や新潟県においては「浜焼き穴子」という名前でヌタウナギの食用加工品が作られ、燻製や干物も生産されている。
ヌタウナギ 2010年に台湾産の"Paramyxine sheni"から4つの放出・高頻度縦列配列EEPs1-4を発見し、"Paramyxine sheni"細胞中における分布を解析したという報告がなされた。EEPs1-4は全放出DNAの20%から27%を占めており、やはり従来発見されている放出・高頻度縦列配列同様に生殖細胞ゲノムに高いコピー数で縦列配置されている。しかし、体細胞内にも少量ながら存在する。また、EEPs1-4の分布を決定するために行われた蛍光遺伝子プローブ法(FISH)は、生殖細胞の異質染色性染色体だけでなく、真性染色性染色体の両端もP. sheniの体細胞に存在せず、放出されることを示した。このことは、染色体末端の放出、さらには全ての染色体放出が体細胞染色体の分化に寄与することを強く示唆する。さらに、テロメアのFISHは、染色体の断片化とその後のde novo合成によるテロメア反復領域の付加が染色体末端の放出のメカニズムの一端である可能性を示した。このため、ヌタウナギ目において、染色体放出は体細胞の分化や進化の過程に深く関わると目されている。
ヌタウナギ デュアル・エクスプレッション・システム()とは、円口類のヤツメウナギおよび硬骨魚類や両生類の一部で見られる、発現時期が異なる2タイプ(体細胞型と生殖細胞型)の5S rRNA遺伝子による5S rRNA遺伝子の発現調節機構である。5S rRNA遺伝子は、タンパク質合成を担うリボソームを構成するタンパク質5S rRNAをコードしており、この遺伝子の発現調節は細胞の表現型に関わる。"E. burgeri"を始め、ヌタウナギ目の全8種も5S rRNA遺伝子の2タイプをゲノム上に有しており、デュアル・エクスプレッション・システムにより5S rRNAの転写調節を行っている。この2タイプはヌタウナギ目細胞中においてそれぞれ異なる染色体上でクラスターを形成している。5S rRNA遺伝子は高頻度縦列反復配列の一種であり、染色細胞型5S rRNA遺伝子のクラスターは染色体放出の際に体細胞から除外され、染色細胞特異的な染色体にしか存在しない。このため、5S rRNA遺伝子の放出がヌタウナギ目の体細胞と染色体細胞の表現型の違いを直接的に生じさせる要因ではないかと考えられている。また、5S rRNA遺伝子の2タイプの登場はヌタウナギ目とナツメウナギ目が分岐した後、ヌタウナギ属とホソヌタウナギ属の分岐と同じ頃に生じたと考えられている。一方で、ヤツメウナギ目のウミヤツメ("Petromyzon marinus")において、数億の塩基対(と少なくともひとつの遺伝子座)が初期胚発生時に体細胞から除去される現象が2009年に観察され、脊椎動物で初めて染色体放出が起こることが発見された。
ヌタウナギ 底曳き網漁業で大量に網に入ってくることがあり、網の中の魚を食害して商品価値を落とすうえに、海水を吸って著しく膨潤しゼラチン状に固まる粘液を、大量に分泌して漁具や甲板を損なうため、日本の漁業関係者からは嫌われている。